富山建築業ネットワーク

6月10日、講師例会が開催されました。

今回は、瓦師の道上大輔氏をお招きし、「かわらのおはなしーモノづくりからコトづくりへー」と題して、ご講演いただきました。

道上さんは、淡路島で瓦をつくられている瓦師です。屋根瓦はもちろんのこと、島の恵みである土の可能性を追求し、瓦を身近に 感じてもらうべく屋根瓦以外の瓦製品の開発に積極的に取組まれており、 「monokawara」というブランドを展開中。当ブランドでは、各種デザイン賞を受賞され、 メディアにも多数出演・掲載されており、瓦の魅力の再発見・再発信のために精力的に活動されています。

道上さんは、色々な試みを通じて、ただ瓦というモノを作るのではなく、消費者が実際に体験できる『コト』を作る活動を発案し、例えば、お施主様が家を建てる時に実際に使う瓦を焼く瞬間に立ち会っていただく『火入れ式』、淡路の豊かな土に触れる『瓦コースター作り』などを実践されています。

こういった『コト』をつくることで、瓦を尊び意志を継いでくれる人をひとりでも多く生み、瓦が織りなす、美しく秩序ある日本の風景ができあがっていくことを本気で目指している道上さんの言葉や視線はとても輝いていましたし、会員の皆さんも大きな刺激を受けたことと思います。

次の講師例会は10月14日です。

造作建具制作で著名な株式会社山崎の山崎陸典社長をお招きします。会員以外の方もどなたでも参加可能ですので、興味のある方は是非、事務局へお問い合わせください。